廃止されたハローページ、しかしデータは生き続ける

NTT東日本・西日本は、個人名と電話番号が五十音順に並んだ家庭向け電話帳「ハローページ」の発行を2021年度末で終了しました。これにより「新たに名簿業者が番号を取得することは難しくなった」と思われがちです。

過去のデータはデジタル化されて流通網へ

しかし、名簿業者や詐欺グループは、過去数十年にわたって発行された膨大なハローページの電話番号・住所・氏名をすでにデジタルデータとしてデータベース化しています。
固定電話の番号は、携帯電話に比べて頻繁に変更されるものではありません。そのため、「過去のハローページのデータ」はいまだに精度の高い名簿(特に高齢者が住んでいる世帯のリスト)として数百万円単位で裏で取引されています。

不動産登記簿と組み合わせたターゲティング

さらに悪質なのは、この古いハローページのデータと「不動産登記情報(誰でも取得可能)」を照合させる手口です。「〇〇エリアに一戸建てを持っている、〇〇歳の〇〇さん」という詳細なリストが作成され、リフォーム詐欺や不動産投資の格好のターゲットにされます。

どうすればいいのか?

過去にハローページに掲載していた以上、情報が流通していることは諦めるしかありません。「情報が漏れている前提」で、固定電話に防犯機能付き電話機を導入する、ナンバーディスプレイで知らない番号は出ないよう設定するなど、物理的な自衛策を講じることが唯一の解決策です。