なぜ固定電話には迷惑電話が多いのか?
「固定電話にかかってくる電話の大半が迷惑電話だ」という声をよく耳にします。実際、警察庁の特殊詐欺被害統計でも、被害の入口となった通信手段の8割以上が固定電話です。なぜ固定電話はこれほど狙われるのでしょうか?
固定電話が狙われる3つの理由
1. 電話帳・登記簿から番号が入手しやすい
固定電話番号の多くは、かつて電話帳(ハローページ)に掲載されていました。悪質な業者はこの情報を大量に取得し、自動発信システムで片っ端から電話をかけています。また、不動産登記簿に記載された情報から所有者の固定電話を割り出すケースもあります。
2. 高齢者が在宅していることが多い
固定電話を主な連絡手段として使っている層は、65歳以上の高齢者が中心です。詐欺グループにとって、在宅時間が長く、スマホ操作に不慣れで、蓄えも多い高齢者は格好のターゲットです。
3. 着信を拒否しにくい機器が多い
古い固定電話は着信拒否機能がなく、かかってきた電話に対して防御手段が限られています。スマートフォンのように簡単にブロックできないのが実情です。
今すぐできる固定電話の迷惑電話対策
対策1:ナンバーディスプレイの契約
相手の番号が表示されることで、「知らない番号には出ない」という判断ができます。NTT東日本・西日本が月額440円で提供しており、一部の高齢者向け制度では無料で利用できます。
対策2:留守番電話の常時設定
常に留守番電話がまず応答するよう設定し、用件を確認してからかけ直します。詐欺犯は録音を嫌がるため、この設定だけで多くの迷惑電話を防止できます。
対策3:防犯機能付き電話機の導入
「この通話は録音されます」と自動警告する機能や、迷惑電話データベースと連携して自動ブロックする機能を持つ電話機があります。パナソニック・シャープ・サンヨー等から1〜2万円台で販売されています。
対策4:迷惑電話ブロックサービスの加入
NTTの「迷惑電話おことわりサービス」(月額220円)に加入すると、ネットワーク側で危険な番号を自動遮断してくれます。
対策5:電話番号の検索習慣
不審な着信があったら、かけ直す前にSearchNumberで番号を検索しましょう。過去の口コミから発信元の正体を確認できます。
まとめ
固定電話への迷惑電話対策は複数の対策を組み合わせることが効果的です。まずナンバーディスプレイの契約と留守電の常時設定から始めましょう。ご家族でこの情報を共有することも重要です。